くにさき書房・国嵜書房
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小説・利奈の気まぐれ日記
第1章
第1節
 
お父さん、それ、セクハラよ
 
利奈は、風呂上がりにバスタオルを手に持って、裸で父親の前を歩きます。
父親は、いつものようにかがみこんで、覗くように利奈の下半身を見ます。

「お母さん!お父さんが、下半身ばかり見ているけど、これってセクハラよね!」

「そうね!利奈がそのように思うのなら、セクハラね!
セクハラって、そのように感じた人が指摘した場合、セクハラになるらしいから!お父さんは、利奈の下半身に興味があるのね!
でも、セクハラと言ってもねえ!利奈が、裸でお父さんの前を歩いて、見えるようにしていたら、判断は難しいですね!挑発とも言えるし!」

「でもね、お父さんが見ているのは、私の下半身だけよ!もっと、胸とか、湯上りの火照った顔なども見てくれるのであればわかるけど!
ところで、お母さんは、お父さんにどのように見てもらっているの?」

「私の場合は、お父さんは、よく見てくれないのよ!見たくないのか、見慣れているのか、理由は、わかりません。」

「それで、お母さんは、見られているときの感じは、どうだった?
気持ち良かった? それとも、いやらしい感じだった?」

「その頃は、いやらしい感じだったような気がします。
利奈のように明るい場所で見せたことはないから!お母さんのころはね!セックスは、暗いところでやるものだと思っていたし、お父さんは、暗い場所でこじ開けるように見ていたようだから!」

「そうなのね!以前は、閉鎖的だったようだし!でも、不思議よね!見せたからって減るものではないのに!
今の若い女の子は、意外と平気よ!見せてあげるだけで、男性は喜んでくれるでしょ!
それが嬉しくて、すぐに見せてしまうようです。
その点、私は控えめですけど、お母さんのころは、隠す時代でしたからね!隠すことで、価値を高めるような、感じかな?
今はね、見せて、喜んでいただく時代なのよ!」

「・・・」

「ただ、私がお父さんに言いたいのは、『覗き込むように、見るのはやめて!』と、言いたいのよ!
さりげなく、自然に、日常のように見て欲しいのよ!
そのような時代だから!」

「お母さんは、どうすればいいの?」

「お母さんは、若い子の真似をする必要はないけど、このような社会であることを理解していただければ、それでいいわ!
今の若い子は、全般的に、男性も女性もオープンだから!」

「そうなのね!私も若返ろうかな!
何となく、利奈の生活を見ていて、楽しさがわかるような気がしてきました。」

「お母さんと私は、いい姉妹になれそうね!
お母さんの充実した人生のために、利奈は頑張ります。」
 
暑い日が続き
 
例年になく暑い日が続きました。地球温暖化による異常気象だそうです。
あまり暑い日が続くので、我が家に新しいルールを作りました。
室内にいるときは、家族全員が、上は少し大きめのTシャツ、下は何も穿かないで、下半身は裸で過ごすことです。

我が家の家族は、父親と母親の両親、そして私です。
私は、24才のOLです。
仕事は何もできませんが、食品会社の商品開発部の所属で、末席に座り、新たに売り出そうとする商品が良いのか、良くないかの判断をするのが仕事です。
そのような末席の私がいちばん先に試食をします。試食係ですが、悪く言えば、毒見の担当のようなものです。
それで、私の意見が反映されることはほとんどありません。末席のOLだからです。
役に立たない私ですが、職場の移動はありません。どこに行っても役に立たないのは同じだからです。
職場では重要な仕事に携わっていませんから、比較的自由に会社を休むことができます。
この商品開発部には、私のような可愛い女性が、私を含めて3人います。
それでも、首にならないのは、私が可愛いからです。そのように私は理解しています。

ですが、我が家に帰ると、私が殿様のようです。
父親は、私ひとつひとつの会話や行動にびくびくし、私に対しては、腫れ物に触るような感じです。
でも、人間は不思議です。怖いもの見たさなのか、私を覗き込むのです。
その父親の態度や変化が、私にとっては、とても楽しく、会社には、わざわざ遠くの自宅から電車を利用して通っています。

母親は、貴美子と言います。
私は、お姉さんのように対応していますが、本人はどのような意識で私と関わっているのかは、よくわかりません。
でも、女性同士ということで、できる限り相談をするようにしています。

今回の新しいルールも、事前に母親に相談して決めました。
相談と書きましたが、報告して納得していただくだけです。ただ、父親を説得するためには、事前に母親を巻き込んでおくことが必要です。
その母親の存在は、とても便利です。
新たなルールは、室内にいるときは、家族の全員が、上は少し大きめのTシャツ1枚、下は裸で過ごすことです。
湿度が高い日本では、これが結構心地良くて、何となくルンルン気分で部屋を行き交っています。

我が家では、すでにこのルールで何日か過ごしています。
そして、少し慣れてきました。
私は、ルールに従って、上は少し大きめのTシャツ1枚、下は何も穿かないで裸で部屋を行き来しています。母親も私と同様にTシャツ1枚、下は裸です。
父親はと言うと、今のソファーに座っている時間が長く、私たちが行き来するのを、チラチラ見ています。
私たちが父親の目の前を通るときは、父親は、身体を少し低くして、見上げるようにして、私の下半身を覗き込みます。

「やだなあ、お父さん、それってセクハラよ!」と言うと!

「裸で目の前を歩かれたら、見るのは当然だよ!」と言うのです。

それで、私は、返します。

「お父さん、そうじゃなくて、下半身を覗き込むから、セクハラって言われるのよ!さりげなく見ているだけなら、セクハラとは言われませんよ!
それでね、お父さん、見ていただけるのもいいけど、胸の膨らみ具合なども見ていただけるとねえ!ほら、乳首がTシャツを突き上げているでしょ!
『お母さんもいいけど、若い利奈のほうが、張りがある!』などと、言えないのかしらね!
お父さんは、まだ50才前でしょ!それで、私を見たお父さんの変化を見たいのよ!」

「利奈、お父さんをからかうのは、その程度にしてよ!
また、私が怒られるじゃないの!」

「大丈夫よ!夫婦喧嘩は、愛情交換のひとつだから!
ところで、お母さん、この前、一緒に買い物に行ったとき、私のことを『妹さんですか?』と聞かれたよね!いい気分だったでしょ!
女性は、他人に、年齢を低く見てもらえると、嬉しいものよね!」

「私も薄着をするようになって、少し若返って見えたのかしら!
体型を気にし、歩き方なども少し気にするようになったわね!」

「ほら、お母さんだって、薄着の効果が出てきたようだし、丸裸よりも見る人は、感じるみたいよ!
お父さんだって、私たち二人の薄着を見て、若返るはずよ!
お父さん、そんなに見たければ、二人でTシャツを捲り上げようか?」

「そうね、若返ることができるようであれば、賛成!」

母と娘がTシャツを捲り上げて、下半身を父親に見せてしまいました。

「やだなあ、二人の下半身を見て、お父さん、大きくなってしまったみたいよ!私、自分の部屋に行くから、お母さん、お父さんの後始末をしてあげてね!」

「なんて娘なのでしょうね!大人をからかって!
さすがに娘の前では、出せないですよね!」

「利奈が部屋に戻ったことを確認できたら、頼む!」

「はい、はい!こんなところで久しぶりですね!それも、娘に煽られて・・・。」
 
 
 
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